ならまちさくら最新情報

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第919回 在宅医療学会

第919回 在宅医療学会

学会というものはすばらしいものである。特に発表演題のない学会はすばらしい。
東京国際展示場で行われた在宅医療学会にテクテク歩いて行ってきた。
渡辺西賀茂診療所、渡辺康介先生の発表を見学するためだが、その前の演題には感心した。
新潟市の斉藤忠雄先生のご発表である。
齋藤先生のクリニック内に、

1)社会福祉士の資格を持つ相談員
2)介護サービスに精通した看護師
3)介護支援専門員の資格を持つ介護福祉士

の3人体制で在宅支援室を立ち上げられたというのである。
そして、病院施設からの紹介相談窓口、事業賛同する医科、歯科診療所をはじめとする多事業所との情報共有、顔の見える関係構築および研修のための「在宅医療・介護連携支援カンファレンス」開催に関われたという。
腕組みをしながら聞き入った私は、思わず「人件費高が予想されますが、何人の患者様に関わって来られましたか?」と質問。
先生からは「国と県のモデル事業なのです。今のところ6名の患者様です。」とのお答えだった。
発表終了後に画の冊子をいただいた。冊子は参加者用に周到にご用意されていた。深く感じ入り冊子にサインをいただいた。宝物にする。
よい学会だった。(2016年8月2日)

第908回 褥瘡学会近畿地方会学術集会

第908回 褥瘡学会近畿地方会学術集会

平成27年3月8日、吹田の千里ライフサイエンスセンターで開催された、第12回褥瘡学会近畿地方会学術集会へ行ってきました。
行ってきただけではなくて、発表もさせていただきました。

“在宅地域における実践的褥瘡医療”が、午後4時5分から1時間半に亘って行われたパネルディスカッションのタイトルで、在宅で褥瘡の患者様を拝見する立場から少しでもお話の輪に入れればと参加依頼をお受けしたのでした。

以前に褥瘡学会主催のセミナーには参加したことがありませんでした。
今回参加したことをご縁とし、褥瘡学会受付でにわかに学会員への参加表明と学会費支払いをした私でした。

写真は学会から送っていただいた地方会実行委員会の面々、私も写真の中に入れていただきました。 来年、平成28年は3月13日日曜日に奈良県文化会館(近鉄奈良駅徒歩5分)で第13回が開催されます。また勉強に伺いたいと思います。(2015年3月28日)

第907回 健康管理医

第907回 健康管理医

ここのところ健康管理医を仰せつかることがあります。ある機関からは次年度もお願いしますと依頼され、新たな機関からのご依頼も受けるようになりました。
認定産業医として少しでも公的機関のお役に立てることは無上の喜びです。
で、健康管理医って何なん?と今更ながら確認するのでした。すると、

人事院規則1014(職員の保健及び安全保持)
(昭和48年3月1日人事院規則1014)
最終改正:平成26年10月31日人事院規則1014-23
 人事院は、国家公務員法 に基づき、人事院規則1014(職員の保健及び安全保持)の全部を次のように改正する。

第一章 総則
(趣旨)
第一条  職員の保健及び安全保持についての基準並びにその基準の実施に関し必要な事項は、別に定めるもののほか、この規則の定めるところによる。
(職員の責務)
第四条  職員は、その所属の各省各庁の長その他の関係者が法及び規則の規定に基づいて講ずる健康の保持増進及び安全の確保のための措置に従わなければならない。

第二章 健康安全管理体制
(健康管理医)
第九条  各省各庁の長は、第五条第一項の組織区分ごとに、健康管理医を置かなければならない。
2  健康管理医は、医師である職員のうちから指名し、又は医師である者に委嘱するものとする。
3  健康管理医は、指導区分の決定又は変更その他人事院の定める健康管理についての指導等の業務を行なうものとする。

人事院規則は、行政立法の一つである人事院による命令形式であるそうだが、文書の中に国家公務員法に基づきとされていて・・・
やはり分からん。ともかくも委嘱されたのでした。(平成27年3月22日)

第888回 グローミン軟膏

第888回 グローミン軟膏

男性ホルモン"グローミン軟膏"についての情報収集を、第102回日本泌尿器科学会総会(神戸)卒後教育プログラム15"性機能障害診療の実際"及びグローミン軟膏製造元大東製薬工業の学会ブースを訪問して行いました。

LOH症候群、性同一障害患者様に使用している保険薬のエナント酸テストステロン(注射)の安定供給が脅かされているためです。供給不足となった事情の詳細については述べませんが本年11月くらいまでは品薄が続くといいます。

グローミン軟膏は第一類医薬品であり、保険収載されていない薬であるため健康保険の適応になりません。日本泌尿器科学会による"加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群)診療の手引き"においてもアンドロゲン補充療法のプロトコールのひとつに、
「男性ホルモン軟膏1回0.3gを1日1~2回陰囊皮膚に塗布(1 回 3mg テストステロン相当)。投与が容易でかつ安定した血中テストステロン濃度が得られる。」
と記載されています。ガイドラインには軟膏1回3gとなっていますが、これは大東製薬工業に確認して0.3gの間違いであることを確認しています。

グローミン軟膏の特長は、

1)加齢にともなう男性ホルモンの分泌減を経皮吸収で補う
2)経皮吸収のため、肝での初回通過効果を受けない
3)天然型テストステロンを補充する
4)サーカディアンリズムによる日内変動を考慮した投与が可能である
5)生理的範囲内で低用量補充をする
6)穏やかな作用でQOLを改善する
7)低用量のため、長期投与での安全性が期待できる

 です。学会から帰ってすぐに導入を決定しました。(2014年5月9日)

第886回 SGLT2阻害剤と複雑性尿路感染症

第886回 SGLT2阻害剤と複雑性尿路感染症

2014年4月、2型糖尿病治療薬のダイプラグリフロジン(商品名スーグラ)パグリフロジン(フォシーガ)、トホグリフロジン(アプルウェイ、デベルザ)、ルセオグリフロジン(ルセフィ)が保険収載されました。適応は“2型糖尿病“であり、1日1回、経口投与する製剤である。まだこれから同機序の薬カナグリフロジン、エンパグリフロジンが世に出る予定です。期待のほどが分かる計6剤です。

SGLT2阻害薬は、腎臓近位尿細管でのブドウ糖の再取り込みを抑制し、糖の尿中排泄を促進することで、血糖値を低下させます。腎臓に作用し、インスリン非依存性に血糖降下作用を発揮することから、インスリンの直接作用による副作用(低血糖)が発現しにくいことが期待されています。

このお薬で泌尿器科専門医として特に注目することは、人類がかつて経験したことのない尿糖排出を正常人に課すことです。その量はなんと1日400カロリー。ブドウ糖は1g燃えて4カロリーなので、1日100gのブドウ糖、角砂糖で25個から30個分が尿に出ることになります。高度糖尿病患者様でない限りこれってすごいことです。

どれくらいすごいことかと言うと、正常の人でもブドウ糖10~30mg/dlは排出されるため、多くの試験紙の感度は30mg/dl以上で(±)つまり異常となるよう設定されています。1日量では150mg以上の尿糖排出を異常としているものが100gも出るのです。

尿路感染症は単純性と複雑性に分けられ、複雑性尿路感染症は単純性と比べ、反復しやすく、上部尿路感染症が多く、起炎菌が耐性獲得し重症化することがあるといった特徴があって治療が難しいものです。糖尿病患者様の尿糖排出過多はこの複雑性尿路感染症の原因のひとつです。

複雑性尿路感染症の原因疾患としてはその他に、腫瘍では腎癌、腎盂癌、尿管癌、膀胱癌、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌があり、排尿困難では前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿道狭窄、膀胱憩室、尿管瘤、結石疾患では腎結石、腎盂結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石、尿流停滞では尿管狭窄、膀胱尿管逆流現象、先天性水腎症、下大静脈後尿管、巨大尿管症、重複腎盂尿管、異所開口尿管、後部尿道弁、馬蹄腎などなどが挙げられ、尿路感染症の既往がある方は特に、SGLT2阻害剤使用中はしばしば検尿沈渣検鏡で尿路感染症のないことを確認が必要でしょう。

膀胱尿道カテーテル留置中、腎盂瘻、膀胱瘻、尿路変更術後の方の尿は常に混濁していると考えてよく、病的尿か否かの判別困難でSGLT2阻害剤は非常に使いにくいと思います。私はこれらの患者様にSGLT2阻害剤を使わないと思います。

今年の第102回日本泌尿器科学会神戸では、SGLT2阻害剤に関する報告はなかったと思います。この秋の第64回中部泌尿器科学会浜松や来年の第103回日本泌尿器科学会総会金沢で報告があるのか、泌尿器科学会での動きに注目したいと思います。(2014年5月6日)

第885回 ザルティア

第885回 ザルティア

前立腺肥大症治療薬“ザルティア”が日本新薬から平成26年4月保険収載された。

第102回日本泌尿器科学会では、4月26日(土)神戸国際会議場第10会場(メインホール)でサテライトセミナー「BPH/LUTS治療の現状と展望-PDE5阻害剤の果たす役割-」等を企画し、泌尿器科学会会員への情報提供を行った。総会出席はこの“ザルティア”に関する情報収集も目的のひとつであり、十分な情報を得ることが出来たと考える。
“ザルティア”は、尿道や前立腺の平滑筋細胞においてホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害することにより、局所のcGMPの分解を阻害し平滑筋を弛緩する。これにより、下部尿路組織における血流及び酸素供給が増加し、前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状は緩和される。
前立腺肥大症に伴う排尿障害患者を対象とした日本人を含む臨床試験(LVIA、LVHB、LVJF試験)では、幅広い患者層に投与可能であり有効だったことが確認され、既に2011年10月に米国で、2012年10月に欧州で承認されている。

使用上参考になるのは、平成26年3月に大阪府社保・国保審査委員一同より出された報告である。一部抜粋改編し私なりの投与基準を記す。

1)ファーストラインでは使用しない
2)前立腺肥大症診断についてはガイドライン順守する
3)アボルブ、プロスタールとの併用は作用機序が異なるため併用可能
4)α1ブロッカーとの併用は必要性有効性を判断の上で併用可能
5)50歳以上
6)IPSS9点以上、OABSS参考、QOLスコア4点以上
7)検尿、尿流測定、残尿測定、血清PSA値、前立腺重量計測、前立腺部尿道長計測、前立腺膀胱超音波検査

“ザルティア”は、タダラフィル(シアリス)として既に保険外で投与されてきた薬である。他のED薬としてはバイアグラが肺動脈性高血圧症の治療薬として、レバチオの名称で平成25年3月から保険収載されている。肺動脈性高血圧は、難病指定公費対象疾患(2011年報告で国内1969人)のため適応拡大は考えられない。
しかし前立腺肥大症の有病率は高く、日本泌尿器科学会作成“前立腺肥大症ガイドライン”に「前立腺肥大症は、高齢男性に最もよくみられる排尿障害の加齢とともに増加する。前立腺肥大症は組織学的に60歳の男性では50%以上に、85歳までに約90%に認められ、その1/4に臨床症状が出現する。」と書かれており一説に50歳以上の20%、480万人とも言われる。

泌尿器科専門医による、適切な処方が言われることだろうと学会会場で思った。(2014年4月29日)

第880回 奈良県総合医療センター登録医の集い

第880回 奈良県総合医療センター登録医の集い

第880回 奈良県総合医療センター登録医の集い

平成26年4月10日午後7時から行われた、奈良県総合医療センター登録医の集いに出席しました。4月1日付で総長になられた上田裕一先生のお話ではっきりした新構想は素晴らしいものでした。
新構想の一つである地域医療支援病院構想は、平成8年4月に始まったという医療法第3次改正で制度化された医療機関機能別区分ですが、これに相当するのは奈良県では平成24年8月に承認された県立奈良病院(現奈良県総合医療センター)、県立三室病院(現西和医療センター)の2つだけです。

その役割は奈良県ホームページでみると、
1)紹介患者に対する医療の提供(かかりつけ医等への患者の逆紹介も含む)
2)医療機器の共同利用の実施
3)救急医療の提供
4)地域の医療従事者に対する研修の実施
の4つです。

そして承認要件の“紹介患者中心の医療を提供していること”は
1)紹介率80%を上回っていること(紹介率が60%以上であって、承認後2年間で当該紹介率が80%を達成することが見込まれる場合を含む。)
2)紹介率が60%を超え、かつ逆紹介率が30%を超えること
3)紹介率が40%を超え、かつ逆紹介率が60%を超えること
とされています。

県立奈良病院であった平成24年度の奈良県総合医療センターの紹介率は52.3%、逆紹介率は74.4%、つまり紹介率40%以上、逆紹介率60%以上を満たしていると公表されています。

3年後には六条山へ移転する奈良県総合医療センターですが、奈良県医療の中心になることは間違いありません。頼もしく発展を見守りたいと思います。(2014年4月11日)

第867回 なら瑠璃会平成26年

第867回 なら瑠璃会平成26年

第867回 なら瑠璃会平成26年 なら瑠璃会が2月8日から14日の会期で始まっています。

春日大社万灯篭も同時に行われており8日に見に行こうと思っていましが、講演会を聴いて会場の外へ出たらすでに午後8時15分、8時30分までの点灯では間に合わないのであきらめました。会期が短いので期を逸する可能性大なのですが、小雨と寒さに消えゆく灯りを求め走って行くまでの元気は出ませんでした。最終金曜日の夕診終了次第自転車で行こうと考えています。

なら瑠璃会で最も賑わうのは東大寺から新公会堂です。この辺り普段の夜は明かりがなくて、深閑とした春日の森が近く怖いくらいですが、瑠璃会の時ばかりは灯りに満たされています。

この辺りが今の姿になったのは江戸時代5代将軍徳川家宣のとき、それ以前は戦国時代の戦火のため焼け野原でした。

「永禄十年の春から秋にかけて弾正久秀は三好三人衆と奈良で戦った。久秀は戒壇院に拠り、三好勢は大仏の回廊を砦とし、般若寺、文殊堂、仏餉堂、妙光院、観音院、授戒堂、北水門、南水門、千手堂、さらに戒壇院を焼き、ついに10月10日、久秀は敵の拠る大仏殿に火を放った。
巳ノ刻、大仏殿焼了――
猛火天二滴チ、サナガラ雷電ノ如シ。釈迦像(大仏)ヲ湯二ナラセ給ヒヲハンヌ。言語道断、浅猿浅猿トモ思慮ノ及バザル処ナリ。
多聞院の僧は、こう書き残している。(司馬遼太郎 梟の城)」
なんとも恐れ多いことです。

露天の大仏様は冬には雪が降り積もり寒々としておられたことでしょう。どうぞ暖かくしてなら瑠璃会にお越し下さい。(2014年2月10日)

第861回 LOH症候群(過去2年間の統計)

第861回 LOH症候群(過去2年間の統計)

私がLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症)患者様を見始めたのは平成19年7月からです。学会等でその病名は知っていても、臨床というものは知っているだけでは駄目なもので、1例でも患者様を拝見するといろいろな疑問に突き当たり、どうすれば良い経過結果を得られるか悩み、悉に観察し勉強し続けることが大切です。

口幅ったいですが、臨床は患者様から学ぶものだと思います。

平成19年7月に当時49歳の男性が疲労感を主訴にみえました。職業は公務員で役職のある方でした。疲労感の内容を問診すると、

3年前から、身体がだるくて疲れが取れない
夜中早朝に目が覚めて眠れない
何でもないことにイライラする
積極的に過ごせず判断力が低下した
力が出ない筋力が極端に落ちた
肩こり、手足の冷え、顔のほてり、食欲不振

などで、2年前に心療内科へ行って軽度の「うつ」との診断で薬をもらい使用してきたが症状はまったく改善しなかったとのことでした。内科でも個々の症状についてさまざまな検査をしたが原因は分からなかったというものでした。

患者様はネットなどの情報からLOH症候群をご存じで、早速にガイドライン通りに精密検査するとアンドロゲン補充療法の適応と考えられ、診断し即治療を開始したところ2回目の治療ですでに「前向きに物事を考えられるようになった」、4回目の治療時には「四十肩、冷え症が改善し体調が良いくなり、休止ししていたテニスクラブに復帰した」とみるみる症状は改善し、その後7年間1ヶ月に1回程度の頻度で治療にみえて、現在も頗る元気にご生活いただいています。

臨床でもビギナーズラックというものあるもので、この間出身大学のLOH症候群専門家に教えを請い、篤い支援を受けることができました。感謝しています。

先日、ある勉強会で報告するためにここ2年間のLOH症候群患者様を集計しました。45例の方が他の医療機関からの紹介等でLOH症候群の精査を求めて当院を来院され、うち31例の方にLOH症候群を診断し治療しています。(2013年12月18日)

第860回 奈良県薬剤師会生涯セミナー

第860回 奈良県薬剤師会生涯セミナー

奈良県薬剤師会生涯セミナーで12月14日土曜日午後3時15分から4時30分の間、講演させていただきました。

この準備のために、心理的・物理的(時間的)余裕がなくもう1ヶ月以上もブログを書いていないのに気付いて驚きました。

講演は必ず時間以内に終わる・・・なんて前に大見得を切っていますが、なるほど時間的には午後4時30分には辛うじて終わってはいますが、最初にかなり余裕をもってしまったために、途中から押して押して窮屈な思いをしました。

作成した原稿をお世話になっている、西賀茂診療所の心優しき職員さん壮行練習会で原稿を読んでみたところ所要時間は47分だったのです。このため本番では開始からしばらくは、聴いて下っている先生方の方を見てゆっくりゆっくり話していました。

余裕がなくなったのは、会場にある掛け時計の時間を見てから。なんとスライド全枚数85枚で残り30分というのに、まだ半分も行ってなかったのでした。

それからは極力原稿をひたすら読むことに徹して、顔を上げたのは2-3回でした。それまではずっと顔を上げて話していたのに。講演は何度もしていますが慣れません。会の前にご挨拶いただいた奈良県薬剤師会理事の先生にも「先生、最初緊張しておられましたね。先生も緊張されるんですね。」と指摘されました。平成26年2月1日の講演会はもっともっと練習していきます。あ~プロンプターが欲しい。(2013年12月17日)

第853回 主任介護支援専門員研修会

第853回 主任介護支援専門員研修会

平成25年10月5日土曜日午後1時から4時まで、奈良市役所中央棟6階正庁で開かれた主任介護支援専門員研修会に奈良市医師会会員として出席しました。奈良市長寿福祉課予防係が主催された研修会で、奈良県庁からも出席をされており緊張しました。

対象者は居宅介護支援事業所の管理者、主任ケアマネおよび医師で、内容は
奈良市医療と介護の連携連絡票に関する説明
市内病院の地域連携担当者との意見交換
地域包括ケアシステム・地域ケア会議
についてでした。

市内病院の地域連携担当者の方からはそれぞれの病院におられる、ソーシャルワーカー(SW)とケアマネージャー(CM)の人数をお聞きすることができたので、その人数や配置によって病院ごと地域のケアマネージャーさんとの連携が異なることを学びました。案外SWやCMの病院内での役割など知ることがなかったので大変勉強になりました。

私の今回の一番の興味は"地域包括ケアシステム"と"地域ケア会議"で、どのような内容のものかを具に理解することが出来たように思います。

私なりの理解としては、地域包括支援センターは今まで"要支援"の方を対象にしていたものが、地域コミュニティごとの特性・ニーズを掘り起こすために、ケアマネージャーが開催するサービス担当者会議に地域ケア会議を同時並行して行うべく参加する。そして、地域包括支援センターの対象が"要支援""要介護"の両方になるのだと理解しました。

このとき、地域包括支援センターは地域全体を見守るもので、要介護者個々の介護サービスに関して働きかけるものではないので、要介護サービス提供に関しては従前通りにケアマネージャーさんが担当されるとのことでした。

地域包括支援センターの役割が更に重要になります。いつも緊密に連携している三笠、春日・飛鳥、若草、都南を始めとする奈良市地域包括支援センター職員の皆さんのがんばりに期待します。(2013年10月6日)

第852回 オブリーン

第852回 オブリーン

日本経済新聞9月28日朝刊にオブリーン(セチリスタット)の国内製造販売承認が報告されました。

日本経済新聞:「武田薬品工業は20日、肥満症の治療薬「オブリーン(一般名セチリスタット)」の国内での製造販売の承認を受けたと発表した。腸内で脂肪の吸収を抑えて体重を減らす。これまで肥満症治療薬は中枢神経に作用して食欲を抑制するものが主流だったが、脂肪吸収を抑制するタイプは国内では初めてという。
オブリーンは1日3回を経口投与する薬で、糖尿病や脂質異常症を持ち、体重(キログラム)を身長(メートル)で2回割ったBMIが25以上の人が対象。食事や運動療法でも体重が減らない人の体重と内臓脂肪を減少させる効果がある。
オブリーンの臨床試験では糖尿病の程度を示す数値やコレステロールも下がったという。日本で糖尿病と脂質異常症を持つ肥満症の患者は約200万人いるとされ、肥満症を治すことでほかの病気の発症を防ぐことにもつながる。」

オブリーンの国内臨床試験では平均体重を1年間で2・7%減らしたといいます。体格指数(BMI)25以上の2型糖尿病と脂質異常症をともない食事運動療法をしている患者様が投薬対象となります。

アメリカ人の糖尿病患者BMIは平均32程度であるのに対し,日本人糖尿病患者のBMIは平均23.5程度ですから、日本人の2型糖尿病患者がその予備軍を含めて1000万人を超えるとされても、そのうちオブリーンの対象は20%、200万人と考えられているのです。

今すぐはメタボと揶揄される中年男性の福音にはなりませんが、従来にない機序(リパーゼを阻害)の薬であり、今後の展開が期待されます。画像は采女祭の竜頭船。(2013年9月28日)

第851回 半沢直樹

第851回 半沢直樹

「今日は昼も夜もやりよんで。夜は50%超えるんちゃうか。」前から欲しかったチャリンコのライトを買いに行った帰りに近所の八百屋さんから聞こえてきた会話です。

そう今夜は半沢直樹第10回最終回。TBS側が12回への延長を申し出たけど、主役の「倍返し」堺雅人さんのスケジュールが合わず、なにより10月4日から始まる“リーガルハイ2”もあって10回限定となったため、10分から25分の拡大版を頻発した最終回です。できれば12回見たかった。

原作者と同期入行で新人研修を一人挟んだ隣で受けたという人から、「池井戸潤さんは入行時からとても銀行員には見えず、学者のような雰囲気風貌でしたよ。」と教えてもらって、池井戸さんもそのまま銀行勤めを続けていたら多くの後輩行員を束ねる役職に就いているのだと妙に身近に感じていったものでした。

歌舞伎界の中車さんとラブリンさんの演技が各場面で“見得”を切るような型を作り、悪役は机を叩き、決戦前には大きな朝日が上がりと“形式美”いっぱいで、かつての水戸黄門のような感じがします。このへんで朝日が上がるで~っと思っていると、お定まりで上げてくれるのですから楽しいです。娯楽物はこうでなくてはいけません。

是非連続ものにしていただき、ダンカン、赤井英和、モロ師岡、中西裕翔、及川光博、檀密をレギュラーにパナソニック劇場月曜8時に移していただきたいものです。写真は半沢直樹が走るには短かすぎる帯解駅構内の陸橋。(2013年9月22日)

第850回 奈良市の特定健診

奈良市の施行する特定健診が始まっています。要綱は以下の通りです。 

平成25年度奈良市の施行する特定健康診査

第850回 奈良市の特定健診

●対象

平成25年4月1日現在、奈良市の国民健康保険加入者で

1.平成25年度中に40歳から74歳になる人(昭和14年4月1日~昭和49年3月31日までに生まれた人)
2.平成25年9月1日以後に75歳になる人(昭和13年9月1日~昭和14年3月31日までに生まれた人)※4月~8月に75歳になる人

は、後期高齢者医療保険の健康診査の対象になります。

●受診方法

受診案内に同封されている受診券、質問票、お持ちの国民健康保険証を県内の実施機関に持参し受診してください。
※特定健診受診対象者で、受診券が届かない場合は、国保年金課電話(0742-34-4736)にお問い合わせ下さい。

検査項目

[基本項目]
質問票(問診)
身体計測(身長・体重・腹囲、BMI)身体診察 血圧測定検尿(尿糖・尿蛋白)血液検査(中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール・GOT・GPT・γ-GTP・空腹時血糖・HbA1c)
[詳細項目]心電図検査 貧血検査(医師の判断により実施しない場合があります。)
[追加健診]血液検査(血清クレアチニン・推算糸球体ろ過量(eGFR)・尿酸・随時血糖)

●受診費用

[基本項目] 市民税課税世帯の人 500円  市民税非課税世帯の人 無料
[詳細項目] 無料 [追加健診] 無料 受診券に費用を記入して通知しております。 

受診していただき安くなるように、費用も安くなっています。受診率を上げるように各自治体は苦心しておられて、ポスターもさまざまなものがあります。その中で秀逸なのが画像に示す戦隊ヒーローを起用した鹿沼市2012年のものです。奈良市にも“ナライガー”というヒーローがいるので起用していただけたらと少し思うのでした。(2013年9月1日)

第848回 アニサキス症

第848回 アニサキス症

「先生!いました、採ってもらいました。」

8月23日朝早々に拝見した患者様からの大喜びの電話でした。患者様の症状は昨夜午前3時から胃の辺りが気持ち悪くて、お腹が捻れたようになって、ギューギュー痛くてと、昨日サンマの刺身を食べられたとのことでした。
「この暑い時期にサンマの刺身とは!」と思いながら、最初に頭に浮かんだ病名は“アニサキス症”。腹部を触診しても聴診しても、来院されたときには異常所見はなく、サンマは鮮度を保つが難しい魚なので滅多に刺身で食べることはないなぁ~と思いながら、市立奈良病院総合診療科宛紹介状を書きました。 


患者様より先に担当の先生のお手元に着くように、医療連携室へファックスもしていました。朝から何も飲み食いしていないことは確認していたので、内視鏡室検査してください~と言わんばかりの文面で書いたのでした。

私の勝手なお願いにも関わらず、担当の先生はすぐに内視鏡検査を手配してくださり、結果最初に書いた「先生!いました。・・・」の電話報告となったのでした。

成書にはアニサキスは1週間でいなくなるとありますが、経験したことのない突然の激痛で発症して、診断が付かないまま患者様が1週間我慢してくださるとはとても思えません。

「夏場のサンマ(生食)」にはくれぐれも御用心を。(2013年8月24日)

第844回 豊田陽平

第844回 豊田陽平

楽しみにしている毎日放送“半沢直樹”を録画して、1対1のままの後半開始から観た。贔屓の斎藤学や扇原貴宏、大迫勇也、豊田陽平が出ていないことにガックリしつつも、ロスタイムの柿谷曜一朗の上げた2点目に満足した。

実況アナウンサーが繰り返す、イエローカードの多寡で東アジア選手権の優勝が決定するという言葉に辟易していたが、豊田陽平選手の後半残り5分からの投入は、ザッケローニ監督の思惑通りに試合を決めたと感心した。

私のヒーローは豊田陽平選手である。

それまで見られなかった最前線からのディフェンス、球出しの最初を抑えようとする走りは目覚ましかった。柿谷のゴールのときボールより先にゴールマウスに入っていたのは豊田陽平だった。また、最期のキーパーの頭を越す絶妙の韓国シュートをカバーし、ヘディングで枠外に飛ばし失点を妨げたのも豊田陽平だった。

これでブラジルワールドカップまで1年選手選択は最終段階だと思える。豊田陽平がブラジルのピッチに立つことを強く希望する。
(2013年7月29日)

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